ビリギャルにパクリ疑惑が浮上、真相はどうなのか? [本]
http://birigal.jp/より引用
◆「ビリギャル」の映画は社会現象
今、「ビリギャル」の映画が話題ですよね。
ビリギャルというのは、愛知県内の私立女子高生さやかが、
1年半で偏差値を40上げて、慶応大学総合政策学部に合格した実話です。
それを、塾経営者の坪田信貴さんが一冊の本にまとめたものです。
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」
という長いタイトルの本です。
モデルの石川恋(21)の強烈に印象的な表紙や、感動ストーリーなどで
たちまち発行部数100万部を超えました。
有村架純(22)主演の映画も大ヒット中して、観客動員数200万人を突破。
もはや社会現象とも言えます。
http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/414595/より引用
◆「ビリギャル」本にパクリ疑惑?
最近、「ビリギャル」本にパクリ疑惑が浮上しています。
「東スポweb」によれば、実はビリギャル本が発売される2年前に、
見た目そっくりの受験用書籍発売されていたそうです。
上に載せた写真を見ると分かります。
右は「学年ビリから東大・医学部・早慶に合格する法」の表紙、
左は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の
文庫本の表紙です。
イラストと写真の違いはありますが、頬杖をついたポーズなども、
確かに似ていると言わざるを得ません。
「学年ビリから東大・・・」の著者の新宮竹虎氏は、
高校をビリ近くの成績で中退した後、大検(大学入試検定)を経て、
信州大学医学部に合格しました。
さらに半年間で東京大学文科二類(経済学部)に合格したそうです。
すごいですね。
監修の横幕弘亘氏も、公立高校で学年ビリになりながら、
現役で早慶に合格したといいます。
現在は、お二方とも塾を運営されているそうですが
ご自身の実体験をもとに書かれた「ビリから本」は、
2011年5月15日に発行されました。
ビリギャル本は2013年12月27日発行ですから、
2年以上前に発行されています。
ビリギャル本は映画公開に伴い、表紙が石川から有村の写真に変わりました。
わざわざ「ビリから本」に似せたということでしょうか。
理由はよく分かりません。
◆「ビリから本」の監修者はどう思っているのか?
現在の状況について、横幕氏は困惑した様子で話したそうです。
「もちろんです。最初にビリギャルの単行本が出た時は、
まあそういうふうになるのも仕方ないかと思っていたんですが、
文庫の表紙まで似るとなると…。
これが偶然ならどれだけの確率になるのかなとは思います」
「ビリから本」は2人が今から約10年前にネット上に記載した内容を、
約4年かけて再構成したものだそうです。
基本的に塾に通わなくても合格を目指すための具体的方法を
まとめた本だとのこと。
また、今回のパクリ疑惑についてはどう考えているのでしょうか。
「まあ単純に私たちの方が先、というのを皆様に知っていただけたらいいなと。
あと、ビリギャルの映画や本の内容を妄信的に受け入れて
受験を安易に考えてしまう方々は、もう少し客観的に物事を見る目を
持ったほうがいいのかなとは思います。」
と塾の経営者らしい感想を述べていました。
「ただ、やはりビリギャルは面白い本だと思うし、
仮に自分たちが真似られたのだとしたら、
それはある意味で光栄なことなのかもしれませんね」と
冷静で客観的な大人の配慮がみられました。
ちなみに、ビリギャル本モデルの女性は、もともと進学校に通っていて、
学年ビリといっても偏差値の低い高校のビリではないようです。
この点については横幕氏も苦笑いを浮かべて
「私も新宮も学年ビリ近くだったのは確かですが、
新宮は私立の中・高一貫校を中退、私は県立の偏差値70の高校だったんです。
すいません、そこは我々も正直に白状します」とビリギャルと同様に
元々のレベルは高かったことを教えてくれました。
「ビリから本」の監修者も述べているように、ビリギャルは面白い本なので、
目くじら立てずに単純に感動ストーリーを楽しめれば良いのではないでしょうか。
監修者は、さすが苦学した高学歴の塾経営者らしく人間ができていますね。
大人の対応に脱帽です。